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日向翔陽と飴玉

「こっちの紫色の飴玉はね、悪魔の媚薬さ」

「悪魔の……びや、く?」

 どう言う事なのかと食い入る様に飴玉を見る日向に、老婆はにぃっと笑ってから話を続けた。

 

「想い人と結ばれたら、それで満足かい?心が結ばれたら……身体も結ばれたくないかい?」
「から……だ」

 

 顔を赤くする日向に老婆はピンク色の飴玉を触りながら、言う。

 

「この飴を食べきって呼び方が変わってから一時間以内に想い人の身体に触りな。そうだね、触るならば胸か……足の間が良いだろうね」
「足の間って……!」

 

 バレー馬鹿である日向であっても性知識がない訳では無い。
 女性の足の間に何があるか位、分かるに決まっている。

 

「勿論、触るのは衣類の上からじゃなくて、柔肌に直接、だよ。触られても相手が嫌がらなかったら、この飴玉の効果が完全に効いているって事になる。それが確認出来たら今度はこっちの飴玉を舐め合うんだよ。そして……」

 


 


「……翔陽」

 

 彼女の口から名前を呼ばれ、日向はハッとした。自分の下で組み敷かれている彼女は恥ずかしそうだけれど、日向の事を待っているかの様な表情をしている。

 

(触る……上か下を…………)

 

 ちらりと太腿を見るとミニスカートだったので、彼女の下着が見えた。

 

(パンツっ!)

 

 可愛いピンク色の下着を見てしまい、日向はバッと顔を背けた。

 流石に自分にあの中に手を入れる度胸はまだない。

 

(そうしたら触るのは……)

 

 彼女から少し顔を背けていたけれど、ゆっくりと彼女の顔を見て少しの間見つめ合ってから、視線を下へ下ろした。

 呼吸で上下する胸を見て、触るならばこっちだ、と日向は震える手を動かし始めた。

 控えめに服の中に手を入れて指先が腹部に触れてしまうと、彼女が反応した。

 

「……アッ」

 

 相変わらず可愛い声で鳴くのだから、日向は自分の動悸の音しか聞こえなくなってきていた。

 

(今のってもしかして、喘ぎ声……?お腹触っても嫌がらなかった……)

 

 すすっと服の裾を上げながら、目的の場所へ手が届く。

 彼女の腹部はまるで雪の様に白いと思いながら、日向は初めて触れたブラジャーのワイヤー部分で手を止めていた。

 

(直接肌を触らないと駄目なんだよな……)

 ゴクッと生唾を飲んでから、日向はぐいっとブラジャーの中に下から手を入れてしまった。

 

「んッ……!」

 

 日向に胸を直接触られた彼女はビクッと声を出したが、全く嫌がっている様子がなかった。
 日向は初めて触れた異性の胸の柔らかさに、思考が停止しそうになっていた。
 柔らかくて、先端がちょっと硬くて……。

 

「嫌じゃ……ない?」

 

 恐る恐る尋ねると、彼女は静かに頷いた。
 その反応に日向の欲が溢れ出てしまい、服のすそを首元まで上げて言う。

 

「もっとちゃんと触っていい?」

 

 返事を聞かずに服の下に隠れていたピンク色のブラジャーを胸の上へと持ち上げて、乳房を晒させてしまう。
 目の前に姿を表した彼女の乳房と先端に息が荒くなっていくのを理解しつつ、両手で彼女の乳房を掴んだ。

 

「はっ……はぁ……柔らかい……」

 

 むにむにと彼女の乳房を初めて揉む。思ったよりも彼女の胸はサイズがあったのか、肉があり揉みやすい。
 夢中で彼女の胸を揉んでいると、途切れ途切れの声が耳に入ってくる。

 

「……はぁ……ンっ……アッ……んっ……」

 

 彼女は恥ずかしそうな顔はしているのだけれど、一切の抵抗がない。
 上半身を見せ、触らせて、小さく鳴いている。

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