疎との鳥 籠の禽
岩泉一と飴玉
ならば彼女は純潔と言う事だ。男に身体を見せた事も無い。
初めての権利を岩泉は手に入れたのだ。
岩泉は起き上がると、膝を曲げさせズボンを掴んで言った。
「マッサージ、続きするぞ」
「うん」
彼女の返事を聞き、ズボンとパンツを一緒に掴んで脱がせてしまった。
脚を閉じているけれど、隠せていない体毛が目に入って生唾を飲みながら膝を掴んだ。
「脚開かねぇとマッサージ出来ねぇだろう」
「うん……そうだった」
脚を閉じる力が無くなり彼女が静かに脚を開いていくので、岩泉は手伝う様に両側へ拡げた。
目の前に彼女の足の間が晒された。
「…………」
昔、無修正画像を手に入れた、と無理矢理見せられたのと同じモノが目の前にある。
あの時はグロいモノを見せるなと殴ったのに、彼女のモノは美しくすら見えた。
マッサージだと彼女は岩泉を待っているので、そっとソコに手を宛がった。
「んッ!」
ピクっと反応したのを見てからゆっくりと手を動かすと、段々ソコが湿っていくのが分かった。
実際に触っている岩泉の手も湿っているのだから。
「どうだ?……嫌じゃないか?」
惚れ薬が効ききっているかの確認。
岩泉の質問に彼女は静かに頷いていた。
嫌がらなかった。彼女の心は今完全に岩泉のモノになった。
(やべっ……飴玉机の上だった)
最初疑っていたから、紫色の飴玉を忘れていたと触るのを止めたくなかったが、アレがなければならないと岩泉は動く。
『紫色の飴玉だけれど、最後までしたいんだったら効能の事もあるからね、早めに使うのをオススメかしらぁ。ボウヤ、絶対使ってくれるって信じてるわ』
彼女の視線を感じながら、机の上にある紫色の飴玉も包みから出して口に含み、彼女の元へと戻る。
「はじめ……?」
何をして来たのだろうと見上げる彼女の唇に、深く口付けた。
キスを受け入れる彼女の口に飴玉を押し付けると、今度は素直に口を開いて受け取ってくれた。
彼女が飴玉を舐めていると確認したので、先程と同じ様に飴玉を舐めとると、甘美な甘みが口中に広がった。
再び彼女の足の間に触れると飴玉を舐め合いながら、岩泉は思うのだった。
(触る所まで触ってんだ……セックスしてぇに決まってんだろ)
くちゅくちゅと飴玉を舐め合いながら、彼女に悪魔の媚薬を与えて次へ進もうとしてしまうのだった。
(2022,5,7 飛原櫻)