疎との鳥 籠の禽
木兎光太郎と飴玉
エロ本でしか見た事がなく、触るなんて不可能だった乳房を木兎は今夢ではなく本当に揉んでいるのだ。
それも相手は自分が好きで仕方なかった彼女。
木兎に対して熱の篭った目で、黙って乳房を揉ませていた。
「おっぱいって滅茶苦茶柔らかいんだなっ……!それに、先っぽコリコリしててすげぇ」
遠慮を知らずに彼女の乳房を揉んでいると、パシッと両手首を彼女が掴んできた。
「あ…………」
木兎は行為を止められた事で、少年に言われた事を思い出してハッとした。
『お兄ちゃんに直接触られてもお姉ちゃん、嫌って言わないなら、ピンクの飴玉の効果が完全に効いてて、お兄ちゃんの事大好きになってるんだ』
しかし、今彼女に触る行為を止められた。それは即ち……。
「もしかして……嫌になっちゃっ、た?」
冷や汗が出てくるのを感じながら木兎は尋ねた。折角彼女が自分に惚れてくれているから、服を脱いで乳房を触らせてくれたと思ったのに、惚れ薬が駄目だったのか、と。
尋ねられた彼女は自分の乳房を揉む木兎の手を少し見つめてから、言ってきた。
「もっと優しく……して」
「あ……」
彼女に言われて、初めて木兎は力加減を一切していなかった事に気が付かされた。
彼女の乳房に触りたい気持ちばかりが前面に出て、彼女への気遣いが一切出来ていなかった。
「ごめん……痛かった?」
「ちょっと……光太郎の手はおっきいから、揉む時は優しく揉んで欲しいな……」
甘い声でお強請りされる様に、彼女に上目遣いで言われ、木兎は大きく深呼吸をしてから伝えた。
「ごめん。俺おっぱい触るのも揉むのも初めてだから、どれ位が良いか教えて欲しい」
「うん、分かった……」
彼女の返事を聞いて、木兎はゆっくりと揉むのを再開した。
かなり慎重に揉んでみると、彼女が首を振ったので力を少し加えた。
「もっと……」
彼女の言葉と動きに従いながら、木兎は少しずつ揉む指に力を入れていくのを繰り返す。
そして、ある力加減になった時に彼女が言った。
「あっ……これ。この位の力で揉んで……んふっ……はぁ……」
「この力だなっ、覚えたからっ」
彼女が希望する力加減で乳房を揉む。
結局力が強くて痛がられただけで、嫌がらせていなかった。
乳房の肉に指が埋まる揉み方を続けながら、木兎は再確認をする。彼女の気持ちを、だ。
「な、なぁ……俺の事、好きだよなっ?」
尋ねられた彼女は自分の乳房を揉み続ける木兎の手の上に手を重ね、答える。
「ンっ……アッ……好きよ、光太郎。貴方が好き……はぁっ……」
好きと答えてくれたけれど、不安になって聞いてしまう。
「嘘じゃなくてホントに、だよな?」
好意を木兎が再確認してきて終わらなそうなので、彼女は乳房を揉まれながら笑顔で言うのだった。
「好きっ大好きっ光太郎……アッ……んっ……好き、好き好き……もっと言った方がいい?」
何度も好きと言われて、木兎は乳房を揉むのを止めて抱き寄せると言う。
「俺が好き、でいいんだよなっ……好きな俺とキスしよ」
「ンっ」
口付けると彼女の方から舌を入れてくるので、木兎は彼女の舌に吸い付いて絡み付いた。
抵抗がなく、彼女の腕は木兎の首に回っていて、乳房がぐにゅりと木兎の胸板に潰されている。
(次行かなきゃ次っ!)
くちゅくちゅとキスをしながら、木兎は紫色の飴玉を探して手をばたつかせ、飴玉を掴んで包み紙から取り出した。
飴玉を口に含む為に一回キスを止め口に含む。それから、膝立ちをしてキスをしていた彼女のスカートの中に手を入れて、一気にパンツを膝まで脱がせてしまう。
「…………あっ……下も脱いで欲しかったの?光太郎は本当に……えっちだね」
「そうだよ、俺、落ちてるエロ本絶対に読むタイプだからなっ」
「えっちな光太郎も好きっ」
「俺もエロい事させてくれるし、ん〜〜でもやっぱり一番は可愛いから好きだっ」
彼女の事を床へ押し倒しながら、パンツを脱がせて確認した。
制服のスカートだけを身に付けている彼女。先端が膨らむ乳房を見せて触らせる為に、上半身は裸。
パンツは脱がせてしまったのだから、スカートを捲りあげたら足の間も拝めるのだ。
「次の俺のお願い、聞いてくれよなっ。気持ちイイ事、二人でしようぜっ」
「うんっ二人でイイ事しよっ、光太郎」
可愛らしく答えた彼女に口付け、木兎は紫色の飴玉を彼女の口の中へ押し入れた。
コロン、と飴玉を受け取った彼女が舌で飴を舐めてくれるので、木兎は舌で飴玉を奪って舐める。
そうしたら先程の飴とは違い、甘美な甘さが口中に広がっていく。
(この飴舐めたら、セックス出来るんだよなっ)
木兎は飴玉を舐めながら少年の言葉を一字一句間違えずに思い出す。
『紫色の飴玉はねっ、最後までしたいんだったら効能の事もあるから、早めに使うのをオススメするねっ。お兄ちゃんは絶対に使うと思うけど』
そうだ、使わない訳が無い。
彼女の全てを手に入れる為に、と木兎は甘い味を堪能しながら、彼女と二つ目の飴玉。悪魔の媚薬に期待しながら舐め始めるのだった。
(2022,5,8 飛原櫻)