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オタップルの大人への階段登り

 

 

 朔夜の返答を聞き、影山はガバッと上を脱いでしまう。その後ろでは相変わらずもそもそと朔夜が着替えを続けていた。
 生着替えを見たいが、まだ許可が出ないのでぐっと堪えながら衣服が擦れる音に、聴力全てを傾けた。

「着替えたー!」

 朔夜から申告されて、二年前と同じ様に振り返る。あの時と全く同じで着ていた服はベッドの端の方に綺麗に畳まれて、積まれている。
 相変わらず拘りが強いらしく、パンツまで全部脱いでしまっている様だ。
 二年前もはち切れそうな胸元だったが、今はもっとはち切れそうな胸元だった。
 チラッと見えそうになる胸の先端も健在だ。

「さく、おいで」

 両手を広げて影山が呼んだのだが、何時もの様に朔夜がすぐに飛びついて来なかった。何となく、だが朔夜が照れている気が影山にはした。

(キスの所為で俺の事、意識してんのか?)

 基本的に朔夜はバレー部部室に勝手に入って来ていた。こちらが着替えしていてもお構い無しに、だ。
 なので、そんな朔夜が今更裸に照れるなんて有り得ない。だから、何故照れているのかを考えて導き出されたのが、キスをしたと言う事に結び付く。

「さく」
「ふにゅ〜……」

 朔夜に男として意識してもらえるのは、喜ばしい事だ。互いに裸に近い格好をしているならば尚更に。
 影山はすぅ、と深く息を吸い込み何時もよりも低い声で言った。


「朔夜、来い」


 低い低い、男の声。それも命令口調。
 命令された朔夜は耳まで真っ赤にしながら、影山の胸の中に飛び込んできた。
 やっと朔夜が来た、と強く抱き締めてやる。そうすると朔夜の豊満な乳房が、影山の胸板に押し潰される。
 ほぼ地肌と地肌なので、その気持ち良さに影山の股間がムズムズとしてしまう。

(勃つな勃つな!)

 影山は自身を襲う生理現象を必死に堪える。このまま性欲で勃たせてしまったら、朔夜に何をしてしまうか分からないのだから。
 それに朔夜の信頼を失うのも嫌だ。
 影山は深く深呼吸をして、股間に全神経を集中させた。
 勃起しかけたのを治めていると、腕の中に居る朔夜がボソリと言う。

「……飛雄」
「ん?」
「……ちゅき」
「知ってるし今更だな」
「……好き好き」

 攻め声に弱いからか、完全に朔夜がデレモードに入っているな、と背中を撫でながら影山は考えていた。

 朔夜の返答を聞き、影山はガバッと上を脱いでしまう。その後ろでは相変わらずもそもそと朔夜が着替えを続けていた。
 生着替えを見たいが、まだ許可が出ないのでぐっと堪えながら衣服が擦れる音に、聴力全てを傾けた。

「着替えたー!」

 朔夜から申告されて、二年前と同じ様に振り返る。あの時と全く同じで着ていた服はベッドの端の方に綺麗に畳まれて、積まれている。
 相変わらず拘りが強いらしく、パンツまで全部脱いでしまっている様だ。
 二年前もはち切れそうな胸元だったが、今はもっとはち切れそうな胸元だった。
 チラッと見えそうになる胸の先端も健在だ。

「さく、おいで」

 両手を広げて影山が呼んだのだが、何時もの様に朔夜がすぐに飛びついて来なかった。何となく、だが朔夜が照れている気が影山にはした。

(キスの所為で俺の事、意識してんのか?)

 基本的に朔夜はバレー部部室に勝手に入って来ていた。こちらが着替えしていてもお構い無しに、だ。
 なので、そんな朔夜が今更裸に照れるなんて有り得ない。だから、何故照れているのかを考えて導き出されたのが、キスをしたと言う事に結び付く。

「さく」
「ふにゅ〜……」

 朔夜に男として意識してもらえるのは、喜ばしい事だ。互いに裸に近い格好をしているならば尚更に。
 影山はすぅ、と深く息を吸い込み何時もよりも低い声で言った。


「朔夜、来い」


 低い低い、男の声。それも命令口調。
 命令された朔夜は耳まで真っ赤にしながら、影山の胸の中に飛び込んできた。
 やっと朔夜が来た、と強く抱き締めてやる。そうすると朔夜の豊満な乳房が、影山の胸板に押し潰される。
 ほぼ地肌と地肌なので、その気持ち良さに影山の股間がムズムズとしてしまう。

(勃つな勃つな!)

 影山は自身を襲う生理現象を必死に堪える。このまま性欲で勃たせてしまったら、朔夜に何をしてしまうか分からないのだから。
 それに朔夜の信頼を失うのも嫌だ。
 影山は深く深呼吸をして、股間に全神経を集中させた。
 勃起しかけたのを治めていると、腕の中に居る朔夜がボソリと言う。

「……飛雄」
「ん?」
「……ちゅき」
「知ってるし今更だな」
「……好き好き」

 攻め声に弱いからか、完全に朔夜がデレモードに入っているな、と背中を撫でながら影山は考えていた。

 舌を絡め合う事を止めずにいると、影山の手が勝手に朔夜の服の裾を上に上げようとしてしまう。
 視界には入らないが、もう下半身は服の外に出てしまってるだろう。


 本能が、朔夜を脱がせようと動いてしまっている。
 朔夜を今すぐに抱きたいと身体が求めている。


「んーんっ!」

 ぺちぺちと背中を叩かれ、影山は正気に戻って脱がせようとしていた手を止めた。
 脱衣を阻止出来た朔夜は影山をめいいっぱいの力で押して、仰向けに倒すとぽふん、と上に乗った。
 理性も自制も吹っ飛びかけてやってしまった、と影山が顔を青褪めていると、影山の胸元に顔を隠していた朔夜がそおっと顔を上げて言う。

「…………えっち、おしまい」
「…………もう少しだけ」
「……めっ」
「もう一度…………」

 どうしても我慢出来なくて、後頭部を抱き寄せてキスをしてしまう。くにゅり、と舌を入れると朔夜がビクッと反応をした。
 朔夜が『嫌だ』と言わない限りは、大抵の事はしても許される。
 だからキスも身体を触られる事も、『嫌』ではないのだと影山は判断している。
 キスを続けたままくにゅっと尻を掴む。生尻の感触に酔いしれていると、ぺしぺしと肩を叩かれた。

「……終わり」

 これ以上は続けたら嫌われるか、と影山は朔夜を掴む手を離して解放してやった。
 やっと終わったと朔夜は起き上がりながら、上がっている裾をグイッと下げた時だった。
 引っ張り方がよくなかったのだろう。右側に偏った生地の伸びの上、元々ズレやすい作りをこの服はしていたのだ。


ぶるんっ


「あ……」
「ふぇっ?」

 余りにも勢い良く、右胸が服から飛び出た。下着も付けていなく、生乳が影山の目の前で乳房の先端まで隠す事無く露わになってしまった。
 何が起こったのか互いに瞬時に理解が出来ず、固まってしまい指先一つ動かせない。
 先に思考回路が復活したのは影山の方で、片胸とは言え朔夜の生乳が目の前で、見せつけられていると理解出来た。
 思った以上に形は良いし、先端の膨らみ具合も理想的だと思ってしまった。

「…………生乳」
「 !! 」

 影山の言葉で胸を見られてしまったと、やっと朔夜は理解をした。
 まだ高校卒業したばかりだし、キスは良くても胸は駄目だ。それなのにうっかり影山に見られてしまった。

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