【短編夢小説】高校生彼からの告白~岩泉一の場合~
- kululu0607
- 2022年4月15日
- 読了時間: 1分
「不自然に俺に近付いてくる奴は、及川目的なんだよな」
突然口を開いた岩泉の言葉に、手がピタッと止まった。
及川徹と幼馴染である岩泉は昔から、及川狙いの女の子に声を掛けられる事が多過ぎて、うんざりしているそう。
「だからさ」
「……?」
「お前も何時までも俺の傍にいないで、及川の所に行かないと気付いてもらえねぇぞ?」
その一言に、顔から血の気が引くのが分かった。私の狙いは及川じゃない。
私が好きなのは……。
「てな訳で……」
「?」
夕日が差し込む教室、顔色が赤いのは夕日の所為なのか、本人の色なのか判断出来なかった。
「これ以上俺と一緒に居るならば、攻めて良いって事だよな?」
「………………えっ?」
岩泉の言葉の意味を理解するのに、数分の時間を要し、夕日の色だと誤魔化せない位に赤面してしまったと自覚してしまった。
(両片想いなんてそんな都合の良い展開なんて有り得ない)
(2021,6,13 飛原櫻)


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